高齢者支援チーム

金尾滉也、石井滉一、氏家拓海、山本晃平、松田あずさ

概要

高齢者支援チームは、高齢者に対する現状の課題を解決することを目指した活動を行っている。 これまでの活動では、函館市や国が抱える現状の高齢者問題についての情報収集、高齢者をターゲットにリリースされているサービスの調査、フィールドワークから現場の方々が感じている問題についてヒアリング、どのようなサービスを作っていくのかの話し合いなどを行ってきた。 現在はプロダクトの概観を定めることができたため、プロダクトの詳細を決める段階に移行する。

目的

ITを利活用し、高齢者の繋がりやコミュニケーションの支援を図る。

テーマ

高齢者の認知症問題、社会的交流不足による孤立問題の改善を目指し、高齢者が自分らしく過ごせる居場所を見つける手助けをする。

活動内容

先行サービスと既存問題の調査

高齢者支援チームでは先行サービスが抱えている問題の発見や、市が公表している既存の問題を調査するために情報収集を行った。

現場の声を聞くためのフィールドワークの実施

高齢者が抱える問題を異なる方法で支援している二つの現場に行き、フィールドワークを行った。また、調査した問題から導いた解決策が有効かどうかについてヒアリングを行った。

Miroを利用したサービス考案

フィールドワークやネット上での調査から見えてきた問題をもとに、Miroというツールを用いてサービスの提案を行った。その後、それらのサービスが持つメリット・デメリットから、実際に作成するサービスの絞り込みを行った。

函館市地域交流まちづくりセンターへフィールドワーク

自分たちが調査した問題から導いた解決策には、認識のずれがあることをご指摘いただき、考察していた解決策や支援方法が、高齢者が抱える問題の根本的な解決には繋がっていなかったということを学んだ。

コミュニティハウスよしずみへフィールドワーク

高齢者と職員の電子デバイスの利用状況やコロナ禍における生活の変化に関して聞き取り調査をし、現場の意見を伺った。その結果、電子デバイスに対する興味の薄さや利用率の低さ、コロナ禍での生活の詳細な変化が明らかになった。

活動での学び

メンバー間での認識共有の重要性

プロダクトや議題に対する提案を行っていく時に、メンバー間の共通認識が取れていないことで議論が原点に立ち戻る、二転三転するといったことが多数存在していた。 この課題を解決するために、議論の前に各メンバーが議題に対して同じ焦点が見えているか認識をすり合わせる、各メンバーの提案に対して共通認識を持てるようにあらかじめ説明をしてもらう、といったようなことを行った。 この結果議論中に議題が二転三転することや、議論が白熱していくにあたって様々な方向に議題が向くといったような事象を避けることができた。 この経験からメンバー間での認識共有の重要さを学んだ。

活動で苦労したこと

問題・先行事例の調査と想定するユーザーに対応したサービス提案

高齢者や高齢者を支援する人々に関する問題や先行事例となる既存サービスの調査・分析をする際、各メンバーがインターネット上で調査を行うようにした。 その後情報共有は行ったものの、各メンバーが調べた問題の量や質に大きな違いが出てしまっていたため、サービス提案の途中まで認識が一致しておらず提案するサービスにずれが生じていた。 また、サービスを考える上で対象とするユーザーを高齢者、高齢者を支援する人、高齢者と高齢者の支援をする人双方といった3組を想定した。 これらのユーザーに対して、電子デバイスの使用可能率を調査したところ、高齢者を支援する人の方が割合が高く、高齢者の方は割合が低いことが明らかになった。 サービスの提案にはこれらの条件を考慮しなければならず苦労した。

特色

メンバーが個人の意見を主張できる環境を作れているため、認識のズレを直すことが容易であった。

制作予定のもの

函館市の高齢者や高齢者を支援する人を対象とした、趣味や憩いの場などの居場所をまとめたWebサービス

趣味や憩いの場をまとめたWebサービスを想定している。このサービスを実装する上での機能として、主に3つの機能を考えている。1つ目は居場所の投稿機能である。2つ目は居場所に足を運びやすくするための機能で、検索ができたり、居場所の代表者と連絡が取れるようにする。3つ目は部品の大きさ変更機能で、ユーザー自身が使いやすく変更できるようにする。

今後の予定

プロダクトに入れる内容について議論
ユーザーストーリーマップを作成
技術選定