シビックテックチーム

田中智弥、浦田柊、渡邉篤弥、若林希紀、田島鼓太郎

概要

シビックテックチームは、入手可能な情報とITを用いて、函館市の課題解決を行い、市民生活の改善を目指す。 これまでの活動では、外部講師によるシビックテックについてのレクチャーの受講や、類似事例の調査によって、函館市の問題をどう解決していくか模索した。 以上の活動を踏まえて複数のテーマを検討し、プロジェクト内でレビューをもらって具体案を出すことでテーマを絞っていった。 今後は現在ある3つのテーマ案を1つに絞り、実装する機能や方法について考える段階に移る予定である。

テーマ候補

公共施設における共用スペースの混雑状況を可視化する
やさしい日本語を用いて観光案内を分かりやすい表現にする
道南の隠された魅力のある食材を紹介し認知度を上げるアプリの作成

活動内容

外部講師のレクチャー

Code for Hakodate 代表の中村拓也氏にシビックテックとはどのようなものかを解説してもらった。この解説はチームの名前でもあるシビックテックについて理解し、これからの方針やテーマ決めにはどのような要素を考えるべきかを知るためのものであった。この解説を受け、多くのテーマ案を考えた。

Code for Hakodateへヒアリング

Code for Hakodate 代表の中村拓也氏に自分たちが考えたテーマ案についてどう思うかや、こちらが事前に用意した質問に回答してもらった。このことから、自分たちの持っていたシビックテックについての認識をより確かなものとし、考えたテーマ案をどのように選定するのか、より詳細に議論を行った。

問題、類似事例の調査

メンバーが生活の中で感じる問題点を取り上げてまとめた。また、類似事例の調査として全国のシビックテックに関する活動を調べた。

テーマ選定を目的としたアイデアソンの実施

気になるテーマ案をリスト化し、TA、先生方含むチームでレビューを貰った。そして、そのレビューを踏まえ、実現性、需要、メンバーの興味の観点からテーマ案を絞っていった。現在は3つのテーマ案まで絞れており、この活動はテーマが決定するまで行う予定である。

活動での学び

進捗を生むことに囚われずに客観的に自分たちの活動を見直すこと

「シビックテック」の意味である「入手可能な情報とITを用いて、函館市の課題解決を行い、市民生活を改善する」という定義の広さから、取り組むテーマが明確に定まっておらず、フィールドの調査やテーマ選定に多くの時間がかかった。その中で、どうしてもプロジェクト内で進捗を生もうとして、決定を早めようとしたり、まだ可能性のあるテーマを諦めようとしてしまうなど、視野が狭くなってしまった。そこで、グループの現状を客観的に見直した結果、テーマに関する情報を集めるべきだと判断した。そして、広い視野を持ちながらテーマ選定に向けての活動ができた。

活動で苦労したこと

課題を発見した際、その解決策を模索すること

メンバーで出したアイデアに対して、異なる視点からの課題を発見した際、それをどのように解決するのかを模索することに苦労した。特に「共用スペースの混雑状況を可視化する」というテーマでは、「情報収集の方法がユーザーによる提供に依存してしまう」という重要な課題に直面した。現在は、複数の案を出して、その課題解決に向けて取り組んでいる。

特色

全員が積極的に意見を出せる環境により、議論が活発に行える

制作予定候補のもの

共用スペースの混雑状況を可視化するアプリ

亀田交流プラザの「ふれあいホール」のような函館市民がそれぞれの用途で利用することのできる共用スペースの混雑状況を現地にいなくても確認することができるアプリの作成を想定している。このアプリを作成するために必要な混雑状況の情報を得るために2つの案を検討している。1つは対応する施設にハードウェアを設置し情報を入手する案。もう1つはQRコードを配置しユーザー側に情報を入力してもらうユーザー参加型の案である。

やさしい日本語を用いて観光地の案内表示をよりわかりやすくするアプリ

案内標識等の観光事業に関わる文章をやさしい日本語を用いて対応し、修正や管理が容易であるデジタルサイネージで表示するアプリの作成を想定している。やさしい日本語の情報を入手する案として北海道教育大学函館校が実施している「観光用やさしい日本語展示物作成プロジェクト」に協力を要請することを検討している。

道南の隠された魅力のある食材を紹介し認知度を上げるアプリの作成

道南にあるあまり知られていない食材に対する具体的な紹介をまとめ、ユーザーが興味を持った食材の情報を得ることができるアプリの作成を想定している。このアプリを作成するために必要な情報を得るために2つの案を検討している。1つは、既存のコンテンツから情報を得る案。もう1つは、実際に食材を作っている生産者の方にヒアリングを行って、情報を得る案である。

今後の予定

需要や類似したサービスを調査
各テーマの情報取得方法と情報源を調査
ターゲットを明確にする