本プロジェクトは、函館のフィールド調査を通して抽出したニーズにもとづき、ITを用いて市民の仕事や生活を改善することを目的としている。取り組んでいるテーマは、災害対策、高齢者支援、シビックテックである。実際に役立つサービスの開発を目標として、フィールドの要望に応じた開発とフィードバックのサイクルを短期間で繰り返す。
「地域×災害」チームは、函館市民の防災意識の向上を目指し、子どもが関心を抱きやすいゲーム要素を加えた防災訓練ゲームシステムを開発する。
児童が楽しく学べる防災学習レクリエーションゲーム
本プロジェクトはフィードバックのサイクルを短期間で繰り返すために、アジャイル開発の一種であるスクラム手法をベースに活動している。
個々人でプロジェクトにおけるリスクを検討し、Excelシートに記入を行った。記述されたリスクに対して、オンラインでリスクに関して話し合いながらレビューを行うことでリスクに対して全員で共通認識をとった。
事前にenPITの動画を視聴し、スクラムについて事前に勉強し、6月2日にスクラムワークショップを行った。永瀬美穂さんからスクラムについての講義を受け、グループ形式でスクラムに関するクイズを行い、基礎知識を学んだ。
8月20日に、本プロジェクト内のメンバー2、3名を中心として、GitHub講習会を行った。GitHubとは、プログラムのソースコード等を管理するシステムであるGitを利用した、Webサービスのことである。この講習会で、プロジェクトメンバー全員がGitHubに関する知見を深めることができた。
9月20、21日に希望するメンバーでUCDワークショップに参加した。UCDワークショップとは、enPiTという高度IT人材の育成を目指している取り組みの一つである。このワークショップでは、大阪芸術大学の木塚あゆみ先生を招き人間中心のデザインの考え方とその設計方法を短期集中の講義および演習を通して学んだ。
11月23日にライブ形式、11月26日から12月19日にオンデマンド形式での発表を行うHAKODATEアカデミックリンク2021に参加した。HAKODATEアカデミックリンク2021とは、函館市内にある8つの大学・短大・高専の合同研究発表会である。本プロジェクト内の3チームごとで発表スライドの作成等を行い、研究内容を発表した。
図1 木川裕太郎. 「開発体制図」
図2 木川裕太郎. 「スプリント解説図」
図3 渡邉篤弥. 「全体スケジュール図」
図4 使ってもらって学ぶフィールド指向システムデザイン2021 メンバー. 「リスク分析1」
図5 使ってもらって学ぶフィールド指向システムデザイン2021 メンバー. 「リスク分析2」
図6 使ってもらって学ぶフィールド指向システムデザイン2021 メンバー. 「スクラム勉強会」
図7 使ってもらって学ぶフィールド指向システムデザイン2021 メンバー. 「Github勉強会集合写真」
図8 田島鼓太郎, 木川裕太郎, 萩原啓道, 吉田龍信. 「UCDワークショップで製作したユーザーストーリーマップ」